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会社などにお勤めしている方であれば、見積書を作成する際にもある程度のガイドラインなどが存在し、すでに算出されたものをもとに作成していく流れになるかと思います。
しかし、個人で仕事をしているフリーランスの場合は、以前の職場の価格を参考にすることはできますが、基本的に自分で自分の価格を算出して決定しなくてはなりません。
それらの考え方には人の数だけ方法があるかと思いますが、今回はその中の一つの考え方をご紹介してみようと思います。ご自身で見積もりを作られている方には参考・比較として使っていただけるかと思います。
まずは、自分が1ヶ月でいくら稼ぎたいのかを決めることから始めましょう。
何も技術やスキルがないのにフリーランスとして働こうと決心しないとは思いますので、ある程度技術的なスキルを保持しているという仮定で話を進めていきます。
仮にここでは、月に40万円の売り上げを上げたいと決定したとしましょう。
1ヶ月にどれだけの売り上げを上げたいか目標を決定したら、次は1ヶ月に働く日数、1日に働く時間を決めていきます。
ここで間違えてはいけないのは「1ヶ月は30日程度で計算してはいけない」という点です。週末は休みにするのかという点も考慮しなくてはなりませんし、祝祭日はどうするのかも決めなくてはなりません。
ですので、ここではざっくりと1ヶ月20日働くとして進めていきましょう。
次に考えないといけないのは、1日に何時間仕事をするのかということです。どのようなライフスタイルを考えてフリーランスになったのかも人ぞれぞれだと思います。ですので、自分が目指すライフスタイとも考慮して考えていきましょう。
ここでは、会社に勤めている場合と変わらず1日8時間仕事するということで進めていきます。
ここまで決定したら、次に先ほど決めた1ヶ月の売上から逆算して1時間単位の価格を算出してみましょう。
まず、1ヶ月に20日働くとして考えていくので、40万円を20日で売り上げれば良いということになります。ですので、単純に割り算を行い1日2万円の売上を作れば良いということになります。
そして、その2万円の売上を8時間で上げるわけですから、1時間にいくら売上なければならないかを考えると2,500円ということになります。
このように、1ヶ月に上げたい売上価格から逆算していくと1時間2,500円売上れば良いという数字が出てきます。
先ほど算出した¥2,500/時間でお仕事の見積もりをしてしまうと確実に赤字になります。それはなぜだと思いますか?
それは必要な経費を加味していないからです。売上を上げるため必要となってくるものにも費用が発生しますよね。毎回毎回購入しなくても良い道具であってもいずれは故障したり壊れたりしますし、その原因は使用することでもあります。ですので、それらを分散させた上で経費として計算しなくてはなりません。
しかし、使う道具も種類も多さも人それぞれ仕事それぞれですので、一概にどれくらい加味しなければならないのかは決められません。
一般的には最低でも2倍、通常3倍くらいを先ほど算出した自給額に掛けて最終的な時間価格を算出するべきでしょう。ちなみに、ここで3倍という数字が出てきた理由というのは必要経費と利益をどれくらい考えるかによって変わってくるからです。
ビジネスを進めていく上で大きく分けてお金を3つに分けることができます。それは、売上・経費・利益があります。単純に考えると、「売上が利益じゃないの?」と思うかもしれませんが、売上の中から利益とビジネスとしての貯蓄も考えなければなりません。
将来的に、法人化も検討しているのであればそのための予算を事業として積み立てていくという考え方もありますし、大きな新しいプロジェクトを動かすためにも資本を持っていることを必要とする考え方もあります。
ですので、その割合も含めて、実際にどれくらいの利益幅を価格に設定するかという点はとても個人差が出る部分でもあるので、しっかりと考えながら設定するべきでしょう。
今までは自分本位で決定した価格を説明してきました。
しかし、フリーランスとしての自身を使ってもらうのも依頼してくれるのも外部の方々です。ですので、当然こちらの都合なんて関係ありません。必要なことに対して適切と考えられるコストを投じるかどうかしか、基本的に考えないでしょう。
そのコストが適しているかどうかはお客さんが決めることでもあるのです。
ですので、自分が欲しい金額ばかりを押し付けても、それは市場価格とバランスが取れたものではない可能性も発生するということを、しっかりと理解しておかなくてはなりません。
このように月額売上から逆算して時給まで算出するという方法も数ある価格設定方法の中の1つと言えるでしょう。
また、このような形で独自で価格を決定せず、以前の勤め先での価格をもとに決めている方もみえれば、その時の忙しさなどでざっくり勘定という方もみえるかもしれません。
何が良い悪いという話ではありません。結果として、ビジネスが滞りなく進んでいれば問題ないわけです。今回ご紹介した例も含めて、自身のビジネスの価格を決める一つの参考にしていただければ幸いです。